改正廃棄物処理法が成立 スクラップヤード規制は全国制度へ
事業者が知っておきたい今後の流れ
以前、このブログでも取り上げたスクラップヤード規制ですが、2026年6月12日に改正廃棄物処理法が国会で成立しました。
これまでヤード規制は、埼玉県・千葉県・群馬県など一部自治体の条例による対応が中心でしたが、今後は全国共通の制度として整備されることになります。
今回は環境省が公表している法案概要資料をもとに、
- 今回の法改正で何が決まったのか
- スクラップヤード許可制はいつ始まるのか
- 今後どこに注目すべきか
を整理してみたいと思います。
改正法で何が変わるのか
今回の改正では、使用済みの金属やプラスチック等の保管・再生を行う事業について、新たな許可制度が創設されることになりました。
環境省によると、近年はスクラップヤードの増加に伴い、
- 火災
- 騒音
- 悪臭
- 土壌・水質汚染
などの問題が各地で発生していることから、全国共通の制度として規制を整備する必要があるとされています。
これまで条例対応だったものが、法律に基づく制度へ移行することが今回の大きなポイントです。
現時点で見えている制度の方向性
現時点では、具体的な許可基準や申請方法はまだ公表されていませんが、環境省の概要資料からは、
- 保管物の高さ
- 飛散・流出防止措置
- 囲いの設置
- 火災防止措置
- 汚水対策
- 地下浸透防止措置
などが制度の方向性として示されています。
埼玉県の特定再生資源屋外保管条例に携わってきた立場からすると、これらは条例で求められている考え方と共通する部分も多く感じます。
もちろん、今後公表される政省令によって内容は変わる可能性がありますが、事業者としては参考になる部分もあるのではないでしょうか。
スクラップヤード許可制はいつから始まるのか
事業者様にとって最も気になるのが、
「結局いつから始まるのか」「今からやるべきことはあるのか」という点です。
今回の改正法では、
「公布の日から2年6か月を超えない範囲で政令で定める日」
とされており、現時点では具体的な施行日はまだ決まっていません。
今後の公布時期にもよりますが、事業者としては令和9年から令和10年頃に制度が動き出す可能性を念頭に置きながら情報収集を進めていく必要がありそうです。
ただし、これはあくまでも現時点で見えているスケジュール感であり、正式な施行日は今後公表される政令によって決まります。
群馬県など条例制定が進む地域にも影響はあるのか
また今回の法改正は全国制度の話ですが、各自治体の条例がなくなるという意味ではありません。
実際に埼玉県、千葉県、福島県では既に条例が施行されており、群馬県でも条例制定に向けた動きが進められています。
今後は、
- 国の制度
- 都道府県条例
- 市町村独自の規制
をあわせて確認していく必要が出てくる可能性があります。
そのため、群馬県をはじめ、これから条例対応が必要になる地域の事業者様にとっても、今回の法改正は無関係ではありません。
今後、条例の許可を取った事業者様でも別途手続きが必要になる可能性もあるので注意が必要です。
今後も一次情報をもとに情報発信していきます
今回の改正廃棄物処理法成立により、スクラップヤード規制が全国制度として整備されることになります。
- 許可要件
- 保管基準
- 設備基準
- 既存事業者の取扱い
- 施行日
など、事業者様に直接関わる部分は今後の政令・省令で定められることになります。
引き続き環境省等の一次情報を確認しながら、制度の詳細が公表され次第、このブログでも分かりやすく整理していきたいと思います。
